浄土宗 伝授山 長応院


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第77回 年代別の贈る言葉

小学生まで:「明るく・正しく・仲良く」親を尊び生きましょう。
中学生まで:自分ばかりと考えないように。他の命を考えましょう。
高校生まで:いいんです、自我に食らいつきなさい。
大学生まで:自分は他者によって生きているのです。
20〜30代:世のつながりの道理を学んで。
40〜50代:自我を超える道がある事を覚えましょう。
60〜70代:そろそろ事物の執着から離れましょう。
80〜90代:念仏だけで充分です。
100代:笑顔で極楽往生のありがたさを噛み締めて。

浄土宗の基本は念仏(阿弥陀様のお名前を呼ぶことによってその本願力で救われる行)です。こ世に生まれ往生を得るまでの一生、応じた変化があります。一番の問題は、自我執着です。それを超えることに仏教の意味があるのですが、四苦八苦のハードルや人間関係や社会的経験、肉体・精神的変化、情緒的な事やらいろんな事を体験してゆきます。それらの根本が苦である事を覚えると解脱(解放)へと導かれるでしょう。阿弥陀様はその様相をずーっとお浄土から見ておられるのです。お念仏すれば必ず振り向いてくれるのです。欲あって身勝手な私と気づき、喜びも悲しみも辛い時も喜怒哀楽、南無阿弥陀仏です。ありがたい事です。               



2018年3月10日